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17歳の瞳に映る世界のmikuのレビュー・感想・評価

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)
4.2
この世界はまだ女性であることに絶望するような場所で、まだ困った時に親にしか頼れないたった17歳の子が自分の心と身体を削らないと自分の人生を生きれないという現実

重く重く問いかけてくる映画
中絶は個人の問題として捉えて本人が責められがちやけど、すべてはこの社会構造が引き起こしたこと

誰にいつどこで、を明確にしてないことで、女性なら誰にでもどこでもいつでも起こりうることを示していて、常に男性社会の恐怖と闘う2人の気持ちが画面から痛いくらいにずっと伝わってくる

中絶はみんなで考えないといけないこと
妊娠は女性だけの問題じゃない、二人の問題で、男性が責任逃れできる状態にある限りずっと解決しない

怒りと絶望とで泣きたくなるくらい辛くて、でもみんなに見てほしいし、みんなで考えていきたい
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