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17歳の瞳に映る世界のkouのレビュー・感想・評価

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)
3.5
人付き合いが苦手で義父との関係もうまくいっていない主人公のオータム。ある日予期せぬ妊娠をしたことを知り困惑する。
自分の住むペンシルベニア州では中絶は出来るものの親の同意が必要。親に打ち明けることが出来ない彼女は、従妹で親友のスカイラーとともにバスでNYに向かい手術を受けることにする。

彼女が妊娠したきっかけとなる場面はなく、カウンセラーの質問に対しての答えで明らかになる。暴力・無理やり性行為された過去。
アメリカの保守派は中絶の出来る病院の前では反対デモをしている。
NYでは親の同意なしの処置が出来るんですね。それだけの需要があるというのも悲しいけれど。
全体的に台詞が少なく、彼女の表情も不安げではあるものの何か淡々としていて、おとなになりきれていない17歳の世界を上手く描いていると思います。
ただ全編通して重苦しいですが。特に流産を願うばかりに自分の腹部を叩きまくる場面は実に痛々しい。
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