主演のふたりの女の子に脱帽。
悲しみと苦悩に満ちた作品だったので、観るのがしんどかったけれど、主演のふたりを演じた彼女たちに脱帽。
ペンシルベニア州に住む17歳の高校生、オータムは妊娠した。まったく予期していなかった。
まだ高校生。産んだとしても育てられない。ましてや、あの父親に知られるのは嫌だ。下品で差別的な父親。最悪。
両親の同意を得ずに中絶するのはニューヨークへ行くしかない。
そうしてオータムはNYに。従姉妹のスカイラー(同い年かな?)が一緒に来てくれた。このスカイラーって子も余計なことも言わないし、大人びている。
ふたりとも大人の汚いところをみて、心底うんざりしているのは明らかだ。
NYの病院での処置前のカウンセリング。きつい質問が次々にくる。ここでオータムに起こった出来事の輪郭が浮かび上がる。
先生の思わぬ優しさに涙がこぼれる。
孤独で苦しみと不安を抱えたオータムの心が少しだけほぐれた。
閉鎖的な田舎
自由だけど危険な都会
あったかそうに見えて保守的な考えを押し付ける田舎。そして冷たく見えて決してそうでない都会。どっちにもメリット・デメリットあるよね。
オータムは、田舎におびやかされ、都会に救われた。寄り添ってくれたたった一人の友に救われた。彼女たちに明るい未来があるといいな。