浪人夫婦の生き様を描いた時代劇。
黒澤明が脚本、寺尾聰が主演、宮崎美子、三船史郎、吉岡秀隆らが共演。
山本周五郎の短編小説が原作。
諸国を旅する浪人の三沢伊兵衛（寺尾聰）とその妻（宮崎美子）が、長雨で川を渡れずに足止めさせられ、逗留中の宿屋で様々な人々と出会う。
そんな折、伊兵衛は偶然武士の果し合いに出くわして仲裁に入る。
それを見ていた城主（三船史郎）が伊兵衛を気に入り、剣術指南番として召し抱えたいと声をかける。
伊兵衛は仕官の為に御前試合をすることになるが....
伊兵衛は身分や職業の違いに分け隔てなく平等に人々と接する心の優しい侍で、ほのぼのとした温かい気持ちになれます。
妻も理解のあるしっかり者で、素敵な夫婦です。
「何をしたかではなく、何のためにしたか それが大切なことだ」
「未練は斬って捨てました」
エンディングはなるほどそう来たかと納得です。
晴れ晴れとした爽やかな気持ちになれる素晴らしい良作です。
2024.2 NHK BSで鑑賞（シネマ）
2021.11 BS日テレで鑑賞
第24回 日本アカデミー賞にて最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演女優賞、最優秀音楽賞、最優秀撮影賞、最優秀美術賞を受賞（2001年）
第56回ヴェネツィア国際映画祭で緑の獅子賞を受賞（1999年）
