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どこへ出しても恥かしい人のaのレビュー・感想・評価

どこへ出しても恥かしい人(2019年製作の映画)
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心酔状態に身体を預ける気持ち良さを人は知っていて、何かに酔っていないと止まってしまう人生の一編があって、崖の淵に立たないと戦えない僕たちがいる。去年、先輩に連れてってもらった競馬場やパチンコ店、そして先輩の吸う電子タバコの渋酸っぱい匂い、どれも僕には合わなかった。酒やタバコや女遊び、どれもが中途半端で平坦で青っぽかった。酔いきれなかった、振り切れなかった。友川さんの生活には緩やかな波と激しい波が同時に流れていて湿っぽいけれどどこかサラサラしているような気がした。その波際で酔いしれる友川さんがとてもかっこよくて、振り切れて擦り切れている生が赤々と燃えていた。
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