タカナリ

ザ・クーリエのタカナリのレビュー・感想・評価

ザ・クーリエ(2019年製作の映画)
3.7
裏社会で運び屋をしている元特殊部隊の女が、裏社会の大物犯罪者を有罪に出来る証人を守るために命を懸けます。

主演は、「007 慰めの報酬」でボンドガールを演じたオルガ・キュリレンコ。
共演でゲイリー・オールドマンが出演しています。
この2人の共演で興味が湧きましたが、劇中でこの2人が対面する事は一切ありません。

驚いたのが、戦いが全編地下駐車場だった事。まさかのワンシチュエーションでした。屋上に一瞬出ますけど、すぐに中に戻ります。
最後は別の場所に行くのかと思いきや、全て駐車場で終わらせました。

その戦いはなかなかに見応えありました。「007」でもアクションしてましたし、それがきっかけで個人的にも注目していた女優なので、捨て身かつボロボロ血だらけのアクションが見れて大満足です。
女性が自分よりも屈強な男達を翻弄して倒すのは、どんな作品でも爽快。

ただ、会って数分の相手に自分の過去を話すのは少し違和感がありました。
せめて数時間は一緒に戦場を潜り抜けていればまだ納得は出来ますが、過去を話すには一緒の時間があまりにも短すぎます。
もっと信頼関係を築いていないと、過去を話そうとは思わないのではないでしょうか。
観客に説明するためにわざわざ入れたように思えました。

運び屋のバックにいる組織が気になりますし、ゲイリー・オールドマンとの対面も見たかったですが、それでも割と楽しめました。

証言での有罪はなかなか難しい気がする。