たくみ

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカのたくみのレビュー・感想・評価

3.0
ドキュメンタリー作品としても、ムヒカ大統領の人となりや考え方・政策にも、期待してただけに残念。

作品としては、ムヒカが国民と変わらない生活をしていることや、その背景にある信念、彼を熱烈に支持する国民の声や、彼の若年時代の独裁政権との闘争について取り上げるばかりで、
彼がどのようにして大統領になったのか、大統領として何を成し遂げたかへの言及がほとんどない。

ムヒカといえば、「国民によって選ばれた大統領は、国民と同じ生活をしなければいけない」という考え方は尊敬するし、確かに、国のリーダーには、国民目線の政治をするために国民の暮らしを身をもって知っていてほしいけど、それ以外は共感も尊敬もできなかった。
資本主義や欧米先進国を頭から批判して、社会主義を信奉し、理想論に終始してる印象が拭えない。
それぞれに良い所と課題があって、それらをうまく組み合わせ補い合うなどして、より良い社会を現実に作っていくことが、国のリーダーには求められるんじゃないのか。
国民受けのいい話に終始していてポピュリスト感が否めない。

自身を支持しない人に対する態度もひどくて閉口(確かにその人も頭ごなしにムヒカのすべてを批判してて、どうかとは思うけど)。
たくみ

たくみ