まこと

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカのまことのレビュー・感想・評価

3.6
「政治に必要なのは大きな心と小さな財布を持つ人だ」
クストリッツァの新作。そりゃこんなご時世でも観に行くっしょ。

彼は知る人ぞ知る、世界で一番貧しい大統領。
自身の給料の7割を捻出し国民のため、更に言えば貧困層、極貧困層のために使う。
彼が就任した9年で39%だった国の貧困率は11%になり、5%だった極貧困層は0.2%となった。

彼は言う。必要なのは金ではないと。
国のために奔走した彼ら夫婦には子供はできなかった。
だが、世界を変えようと私財を投げうち学校を作った。
「一つの学校では世界は変えられないが、世界を変えるには多くの学校が必要だ」と。
ドキュメンタリーの中にも安心のクストリッツァ節がそこかしこにあって幸せ。陽気なラテン音楽や画面の端々にいる動物たち。

基本的に、隣の芝は青く見えるもの。この映画を観て、良い大統領だなぁ、日本もそんな人が上に立ってほしいなぁなんて思ってはいけない。
ほら、我が国も大事なのはお金じゃない!と言って、こんなご時世に和牛の商品券を配ろうとしてるじゃないですか!






んなもん誰が喜ぶねん、ええがけんにせえ!
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