予備知識なく、ネトフィリで鑑賞。
コメディかな?て思って観始めたら、とんでもなく鬱にさせられた。
勘弁してくれよ、地味にきついわ。きつすぎるわ。
「思ってること言えないのは、俺が日本人だからかな?」
ちげぇーよ、全然違う。
怒る時には怒れよ、本当に好きなら簡単に手放すなよ、足掻けよ。
厚久は何も悪くない。けど、後の悲劇を生んだのは厚久の人の良さかもしれない。本心を晒せない、良い人ポジションから降りられない性(さが)かもしれない。
お前がまず暴れるべきだったんだよ。
お前の代わりに引きこもりの兄貴、ブレーキの壊れたダンプカーが暴れたおしちゃったんだよ!
そうだろ?
いつもパピコ二本食べちゃう奈津美。
我がまま気ままだね。
けど、自業自得とまでは言いたくない。
こんなのないよ。
大島優子がこんな役やっちゃうのか...
AKBファンだったわけでもなんでもないけど、感慨深い。
嶋田久作と伊佐山ひろ子の両親役がいい味出してたね。
「あいつ、もう大麻吸うのやめます、だってさ(笑)」
若葉竜也演じる親友役もとてもよかった。
本当の友達って、ありがたいよね。
石井裕也監督作品だと知らずに観てしまった。
「川の底からこんにちは」と「ぼくたちの家族」、すごく好きなんだよね。他にも数本観たけれど、あんまり刺さらなかったな。
けど、この映画は刺さった。
まったく心地よくはない、けれど、忘れられない一本になった。
なってしまった...
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