リラリオ

HARAJUKUのリラリオのレビュー・感想・評価

HARAJUKU(2018年製作の映画)
3.6
母子家庭育ちのヴィルデは、日本のサブカルチャーに憧れ、原宿に行くことを夢見る15歳の少女。
クリスマス・イブの日。仲間たちと楽しい時間を過ごしていたヴィルデのもとに、突然児童福祉局員が現れる。

「何も悪いことしてねぇべ!」→「そうじゃなくて…」→「じゃあ、なんなのさ!」→児童福祉局員はヴィルデの母親が、飛び降り自殺をしたことを知らせる→さっきまで一緒にツリーを飾っていた母、なぜ??→母の死が残された15歳のヴィルデに重くのしかかる→児童福祉局員は施設に行くことを勧める→ヴィルデは拒む→「頼れる大人は?」→「…」→「父親の電話番号、わかるけど」→「嫌だ…知らない人だから!」→が、父に連絡or施設に行く…どちらかの選択を迫られる→父に連絡をチョイス→しかし留守電→ヴィルデは児童福祉局員の目を盗み、その場を逃げ出す。

居場所のないヴィルデは、憧れの理想郷「原宿」へ行くことを決意する。

その頃、クリスマスを家庭と過ごす父は、ヴィルデの留守電に気付く→「児童福祉局が電話しろって言うから…ある事があって…じゃあ!」→えっ!?何事!?→回転寿司へ行くが、何があったか気になってしゃーない父→ヴィルデから謎の電話があったことを妻に報告→「何かあったぽい…折り返し連絡しないと…」→が、妻は「週明けまで放っておけ!クリスマスは家族と過ごすんだから!構うな!」

原宿へ行く決意をしたが、金がねぇ…→「金作らなきゃ」→レアカード(多分ポケモンカード)でひと儲けしようとするが売却に失敗→なぜか迷子のガキにつきまとわれる→ヴィルデに思いを寄せる売店のキモ男から金を借りようとするが…「金貸して俺になんか得ある?」→こうなったら…航空券を購入してくれたら、抱かせてやる!と提案→ガキをロッカーに閉じ込め、男とホテルへ→先にネットで航空券を購入させる→覚悟を決めたヴィルデだったが…「キモッ!やっぱ無理!」男をぶん殴り逃げ出す。

父はやはりヴィルデのことが気になり、妻に内緒で連絡をする→会うことに→妻に嘘をつきヴィルデに会いに行く→「どうした?」→「別に…」→「何で連絡した?」→「…クリスマスだから」
空白、溝、孤独、絶望、偽り、何が正解?出せない答え、過ち、償いには手遅れ?「一緒に帰ろう!」
ユートピア東京…。

行き場をなくした15歳の少女、悲しみの逃避行。
まぁ、大人たちが自分勝手…あとロッカーに閉じ込められたガキが可哀想だったな。
どうせ海外あるあるの勘違い日本を好きな少女のしょうもないオシャレ青春映画だろ…と思い、全然期待せず観たが、重くおセンチな映画でした。
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