りんたろう

一度も撃ってませんのりんたろうのレビュー・感想・評価

一度も撃ってません(2020年製作の映画)
4.0
「一度も撃ってません」 阪本順治監督

「顔」「この世の外へ クラブ進駐軍」のようなシリアスな作品と、「ビリケン」のようなコメディを混ぜたような作品。
「一度も撃ってません」というタイトルも虚構の世界で何をやっているんだという自虐があっておもしろい。主人公のハードボイルド作家は、教師の妻に養ってもらっている。編集者にもバカにされている。元有名女優の本業は立喰蕎麦の店員。元エリート検事も道を踏み外して汚れ仕事で食べている。そんな連中が夜のゴールデン街でかっこをつけている。
監督自身が自分の生きている世界を俯瞰して表現していて 阪本監督味を出している。
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