ミシンそば

ガーディアン24のミシンそばのレビュー・感想・評価

ガーディアン24(2019年製作の映画)
4.3
過去鑑賞。
(他サイトで、別名義でしたレビューを一部改稿しての投稿です)。

所謂「嘗めてた相手が〇〇」系の映画で、特にその中でもイコライザーを多少なりとも意識している。
だが展開は終始ゆるゆるで、一切ハラハラしない(一応言っておくと貶しているつもりはない)。
最初に言っておきますが、誰も死にません。そう言う映画ぢゃない。

主人公ワルテルは元兵士で、「殺人マシーン」的なやーつだったのだが、妻との約束を守って(結構ふんわりとしか内容は明かされないが)、「不殺」の誓約を自身に架している。
でも強盗団が本当に間抜けぞろいで、いちいちいらん事をしてワルテルの怒りを買い、やや手加減気味の攻撃でボコボコにされていく。
ここらへんもイコライザーと同じ、その場にあるものを使っての攻撃で、スーパーとホームセンターの違いこそあれど、誓約を守っているところがよく分かる。

中盤に強盗団のリーダーが本当にそこそこヤバイ奴だと分かったり、闖入者が現れた後も絶対的な安心感は揺るがず、
そのままオーバーキルな流れを保ちながら終わりへと突っ走るという、世にも珍しい誰も死なない「嘗めてた相手が〇〇」映画。
ラストのノリとかも、誰も殺さなかったから出来る流れよな。

ハードなアクションを期待している人にはお勧めできないし、コメディ映画として大幅にデフォルメされてるとは言え流石に馬鹿すぎる強盗団の挙動は、ツッコミを入れながら観ないと苦しいところもある。
でも自分はそういう映画を求めていたので、デフォルトの+0.5点を含めてこの点数。