ジェイコブ

ヒットマン エージェント:ジュンのジェイコブのレビュー・感想・評価

3.9
韓国の国家情報院に拾われ、殺人兵器に育て上げられた孤児のジュン。大人になり、自由を求めて組織を抜け出し、偽名を使って第二の人生を生きることに。ジュンが選んだ道は幼い頃に夢見た漫画家であったが、連載の評判は悪く、妻には愛想を尽かされ、娘には慰められるという情けない日々を送っていた。そんなある日、編集長から連載を打ち切ると言われ、追い詰められたジュンは娘の助言をもとに、自分のスパイ時代の実体験を基にした漫画を描き、サイトにあげる。漫画はジュンの予想を大きく上回る反響を呼び、一躍有名漫画家となったジュン。念願叶って家族サービスもできたことで喜ぶジュンだったが、その漫画の噂は国家情報院、さらにはジュンを恨む元標的の耳にも入ってしまう……。
人気俳優クォン・サンウ主演のアクションコメディ。コミカルなキャラクター描写に、負けっぱなしの男の逆襲劇は、同国の「エクストリームジョブ」を思わせる爽快感がある。また、漫画とアクションの融合という意味では、バクマンを彷彿とさせる(実際にオマージュしている部分もある笑)
アクションシーンの凄さはさすがは韓国映画と言わざるを得ない。悪人に囚われた妻を助けに行ったかと思えば妻の目の前で車をアイシャルリターンと言わんばかりにUターンさせ、悪人を唖然とさせた上に妻から暴言を吐かれるシーンなど、所々笑える部分はあったものの、全体的にコメディの部分が少ない印象を持ったため、もう少し笑えるシーンがほしかった。