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わがままなヴァカンスのRのレビュー・感想・評価

わがままなヴァカンス(2019年製作の映画)
3.0
監督の名前で観てしまったけど、少し前の時代にありそうなエロティック三文芝居物みたいなタイトル。

そんな先入観で観たか、
思ったより少女の一夏の物語だし、
思ったより“映画を観た感激”は無かったな。

それにしてもバカンスの物語って無条件で好き。
10代の女の子の背伸びする感じとか
近い存在に嫉妬や憧れる感じとか、
夏が終わっていく淋しさってセンチメンタルでとてもいい。
富裕層の夏の過ごし方を見るのも、カンヌの海沿いを観るのもなんともワクワクする。
この作品のブノワの役の男性がとても紳士で安心して観れた。
主人公の男の子のお友達もとってもいいキャラだったし、主人公の女の子のその後にもにっこりなれる。

いいイケオジ紳士誰だと思ったらブノワ・マジメルで納得だったし驚愕だった。
全く気付かなかったから、見直そうかと思った。
(でも、作品としては1度で十分かなと思うから結局見直さないけども)
主人公のネイマ目線語りの印象だけど、よくよく原題見たら、ソフィアという男性を綱渡りしている陰のあって淋しい従姉妹の女子が主人公なのかも。
邦題が一人歩きしているのかもしれない。
確かに、ソフィアはミステリアスにフェードアウトしていったし、彼女は何も変わらずにパリでも同じ様に過ごしているだろう…。
自由なソフィアに憧れるけど、自由を得るのも苦労するとネイマの母親に言われていて、とても共感できるセリフだった。
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