「今を生きろ」は“自分を生きろ”という意味でもある。
無理してソフィアになろうとしないこと、役として誰かになりきる俳優業への憧れを断ち切ること。
ソフィアは未来、ドドは現在として、ドドの誘いを断ち切るシーンがある。でも、航海じゃなくてクルーズ程度なら、帰る場所から離れるのもあり。
デュラス作品への深い知識を試されて答えて見せたり、整形を指摘されても顔色一つ変えずにお礼を言ったり、ソフィアはイイ女だと思う。
涙を見せること、さよならを直接言うことは恥ずかしいことじゃない。素直という美徳を描いた作品でした。
「尻軽女」と呼ぶことで気を惹きたいのだろうけど、ソフィアは大人だから小蝿は相手にしない。カッコよすぎる。
ビッチの魅力を見抜けなかったり、見抜いてるのに否定してしまう人は、夏の来ない人生を生きているみたいだ。
