オレンチ

グレイス -消えゆく幸せ-のオレンチのレビュー・感想・評価

3.0
殺人容疑で逮捕された中年女性のグレイス。彼女はすでに自白をしており、簡単な司法取引で解決するはずだったが、若手の担当弁護士が事件を調べていくうちに違和感を感じ始め・・・。というのが物語の骨子。


前述の骨子の通り物語の前半はよくある法廷劇といったところで、とりわけトム・クルーズの『ア・フュー・グッドメン』に近いテーマをもっています。

というのは真実から目を背け、ただ仕事として職務をこなすよりも、弁護士としての正義に目覚め、本当に救うべき人のために立ち上がるといった展開を『グレイス - 消えゆく幸せ -』と『ア・フュー・グッドメン』にはあるからです。

~~~~ここから先はちょっとしたネタバレ要素を含むので観た人・気になる人だけご覧ください~~~~~~~~~~~~
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ただそれだけで終わらないのが本作といったところで、物語は予想だにしない方向へと展開していきます。

ともすると「この映画は法廷劇だ」という感覚を観客に植え付けることで、どんでん返し的な結末を隠すことに成功した傑作なのかもしれません。