「僕の心はふるえ 熱情がはねっかえる」
戦後の虚無と戦って自身の美学と共に死んだ三島由紀夫。
全共闘が日本に蔓延しつつあった米国由来の猥雑さに対抗したという意味では、三島も共通の敵と戦っていた。
思想や言葉が意味を持った最後の時代と劇中では評される。
ナレーターの東出氏の発声の軽さが軽薄な現代を表してるようでならない。
かくいう自分も地に足をつけて、生きているか、思想と信念を持って、批判に対峙しているか自分に問いかけたい。
相手を批判することや安易な自己憐憫でしか自意識を獲得できなかった自分の甘ったれた青春時代に想いを馳せた。
全共闘の代表格の1人に、「夫を愛しているか?」と聞ける三島。
カッコいい。