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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のgoalieのレビュー・感想・評価

4.5
1969年5月13日、東大駒場教室で開かれた「ある」討論会。
作家・三島由紀夫が左翼集団に対し、真反対の価値観に基づいて考えを語ったドキュメンタリー。

51年前、日本を憂えて自決した三島由紀夫。その約半年前、東大駒場900番教室で、東大全共闘1000人を前に三島が語った全てが生々しい。これまで見たことがなかった映像から、三島の思想、言葉遣い、教室内の雰囲気がリアルに伝わってきて、見入ってしまった。

東大全共闘が三島を論破すべく企画した討論会だが、ここで自決に結びつく死生観を語っていたとは驚きだ。
また、かつての東大全共闘の生き残りたちが「あの日」についてありありと語り、三島の再来といわれる平野啓一郎や内田樹、小熊英二らが語る「三島」も見るに値する。
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