ぱりぱり

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のぱりぱりのレビュー・感想・評価

3.5
確かに三島由紀夫は相手に敬意を払っているともいえるけど、三島由紀夫が相手への敬意を心掛けているといった意識的なことではなくて、
単純に議論を心から楽しんでいるように見えた
でも途中から何話しているのかさっぱり分からなかった〜
三島由紀夫のあの余裕はどこから来るのかはどうしても知りたいけど、もちろんさっぱり分からなかった
でも三島由紀夫はやっぱり、同じく思考する仲間としてあの学生たちのことが好きだったんだろうな

三島由紀夫は自決の時が近づくにつれて彼の思想ゆえに文学界でも孤立していって結局あんなことになってしまった、というふうにこれまで私は三島由紀夫の行く末を悲劇的に見ていたけど、芥さんが最後に言うようにあれは三島由紀夫が選んだ道が最終的に行き着くところだったし、それを本人も望んでいたのかもしれない

芥さんがカメラの前でも堂々とミシマとかアイツとか言ってるのもなんかいいなあと思った

ことばを本当に大切にしよう

「私は安心している人間が好きではない」

追記
でも正直なところ、三島由紀夫が書いた本の方が三島由紀夫本人の面白さと奥深さという意味では映画よりも優れていると思う(当たり前か)
でも動いてる三島由紀夫を見れるのはとても新鮮、結構良い声してるんだよね