かわうそ

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のかわうそのレビュー・感想・評価

3.5
ちょっと凄すぎたなぁ。
自分と自分が生きる世界とに真剣に向き合って、考え抜いて、議論を重ねて行動していった人たち。
三島と芥のどっちが正しいとか以前に。

今、'自分はどう世界と対峙してどう生きるのか'について考えることも言葉を交換することもなくて
ただ'世界/社会はそういうもんだ'って疑問も抱かず受け入れるだけなんだもんな。時代背景とか違うし比べるのもなんだけど。
三島とか全共闘はそういった確固とした自分の本質、自分が生きたい世界が分かってたからこそ強い原動力をもって命懸けで闘えたんだろな。


暴力、言葉、事物との関係性、時間の持続とか天皇とか、何を言ってるのかは間間の解説でちょっと分かった程度だけど知的好奇心が刺激されて面白かった〜

相手の言葉を(挑発とか批判ですら)無視することなく全力で向き合って話すのも好印象だし、単純に三島の聞き手を惹きつける話をする能力が高すぎる。さすが小説家。

時代もどんどん変わっていってるけど、三島とか全共闘のように世界を変えようとする熱情と、周りと議論を重ねて世界を作っていくこと(敬意と言葉)が必要っていう締めが響きました〜。




教育と軍隊は上(エリート/官僚)が国民を飼い慣らすための手段でもある。

入試は何である?
優劣付けて管理しやすくするため?
ヨーロッパみたいに望む人は誰でも大学に行けるようにするのはだめ?

大学何のために行く?
勉強して知識がたくさんあっても'実際'の経験がないまま、'実際'から切り離されたまま頭でっかちになっちゃう。
レールの上に乗っかってるだけ。
'行かなきゃいけない'から行くだけ。
大学ランク

全共闘 脱エリート(?)
三島 前線で戦わなかった劣等感
かわうそ

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