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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のhineのレビュー・感想・評価

4.2
三島由紀夫の作品が好きだった(そしてにわかなりに、金閣寺と永すぎた春を並行して執筆してるあたりまじで狂ってる(いい意味!)超人だとは思う)けど、楯の会のビジュアルとかゴシップとか特に最期の狂気的なイメージの強さで、人柄とか思想を見誤っていたなと気付かされ、めちゃくちゃ面白かった。彼の死は、全然マッドなことじゃなくて、どこまでも理智的にただ自分の死を死んだんだと(芥氏の言うような大願成就とは思わないけど近い方向で)思えて、そんなふうに感動するのもどうかだけど、感慨深かった。三島自身も学生も、言葉を交わすことを本当に楽しんでいたのが伝わる討論の記録映像は、時代の緊迫感に似つかわしくないほど笑いも溢れ、非常に豊かだった。
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