うなぎネコ

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のうなぎネコのレビュー・感想・評価

3.8
父からのオススメDVDにて。

めっちゃ面白いやん…。
ATGとかアングラ演劇とか音楽とか文学
この時代のカルチャーは履修してるけど
全共闘と民青の違いも分かってなかった…。
やはり、時代の肉声はダイレクト。

「言葉」が、他者との媒体として
有効だった時代。
「討論」や「ホンモノの論破」がコミュニケーションだった
時代。
彼ら、イデオロギーは違えど
敵は共通していた。そして、共に敗退した。
「あいまいで猥雑な日本」で、団塊の世代は
其の後、何を想い生き続けて来たんだろう?
(キレる老害になったのか?)

戦争・敗戦があって、
戦後があったからこそ「もはや戦後ではない」という
思想・カルチャーが産まれた。
文化もエンタメも、全て政治や社会と
無関係なものは何もないんだな、と改めて実感した。

この熱量を経て、日本では
7,80年代に世界を席巻した
「オリジナルカルチャー」が花咲くアイデンティティが醸成されたのか。

で、みなさん大好きな、芥氏の赤ちゃん
(その後離婚したそう)
この映画公開時に、久々に父娘再会した写真見つけた。

***

大学の大教室の授業で
「僕の父は楯の会〇期生でした」と言った学生がいた事や
まさに安田講堂の時、伯父(まさに当時の東大生)の試験が中止になり
留年してる事など、思い出した…
我々はたぶん、あの時代を知っている人が
身近にいた最後の世代。
うなぎネコ

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