カツ

彼女たちの革命前夜のカツのネタバレレビュー・内容・結末

彼女たちの革命前夜(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

私たちの生きている現代は先人たちが築き上げてきたものの上に成り立っていることを改めて感じる一作。

「今夜は何かの始まりかもしれない、でもあなたの終わりじゃない」という台詞が印象的でした。
本作は50年前の実話をもとにしているものの、現代もルッキズムや女性差別は根強い問題として残っており、劇中の大衆と同様に、自身の差別的意識に無自覚な人は男女問わず決して少なくない。SNSでも家父長制廃止やマイノリティの権利拡大に好意的ツイートが拡散されれば反論も多く寄せられていますが、この台詞をそのまま返したいと思います。

社会は極めて流動的で、ずっと1つの形を保っているわけではないと思っています。保守的に見えるサリーの母も「私も母には反抗的だった」と語っているように、続々と新しい価値観が育って次の世代に渡されていく。私達は常に転換点にある。

主人公たち、ミスワールド参加者ともに、70年代を意識したファッションやメイクも素敵。
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