このレビューはネタバレを含みます
ミスワールドに反発し、女性解放運動を繰り広げた女性たちの実話ベースの物語。今は多様性たっぷりなロンドン(それ以外の英国はそうでもない)も、たった50年前はこんなに保守的なムードに覆われてたのね、ってことがわかって勉強になりました。
が、しかし、映画としての出来は正直いまいち。ミスワールド内の人種差別や、出場者側のプラスの視点も描いちゃったことで、散漫な印象になっちゃった気が。活動家側もなんだか意見の対立ばかり描かれていて、あまり感情移入できませんでした。このコメディアンもここまで掘り下げる必要あった?
事実にかなり忠実に描いた結果なのかもしれないけれど、映画なんだからもうちょっと焦点を絞った方が良かったのでは。
それでも最後は逮捕起訴されて有罪になったにもかかわらず胸を張って笑顔なところ、そしてその後みんなしっかりした人生を送れたというのを知って、素晴らしいと思いました。日本だとこうはいかないんだろうな。日本て市民権的には本当に石器時代の国なんだと痛感させられました。