2020年のイギリス映画。フィリッパ・ロウソープ監督、レベッカ・フレイン、ギャビー・チャッペ脚本による歴史コメディ・ドラマ。
1970年、ロンドンで開催された「ミス・ワールド」で実際に起こった事件を題材にした作品。「女性解放運動」活動家によるミス・ワールド大会妨害計画の顛末や如何に。
家父長制打倒を掲げてミス・コンテストに一石を投じる女性解放運動の活動家、彼女達の行動はむしろ「女性」の多様性を露わにするはず。
そういった意味ではクライマックスの対話の場面こそ非常に重要だと思うのですが、そこはたいへんあっさりと描かれておりまして、まあ、時代はまだ1970年、しかも「ミス・ワールド」ロンドン大会という限定された局面なら止むを得ぬことでございましょう。
革命は一夜にしてならず、フェミニズムの波にも幾世代あり。
それはともかく、娯楽作品としましては『のび太の結婚前夜』を強くオススメいたします。のび太くんの優しさは数多ある理論と実践を軽やかに乗り越えることでしょう。