のこ

わたしはダフネののこのレビュー・感想・評価

わたしはダフネ(2019年製作の映画)
4.5
ダウン症のお子さんやご家族と今まで接することがなかったので 
本作始まるまで少し心配で緊張してましたが~
心に沁みた、響いた 観て良かった作品です😊

自伝を出版するなど創作活動を行ってきたダウン症のカロリーナ・ラスパンティが主演👩

美容院に月2回 赤く染まった綺麗な髪に
カラフルなお洋服を着て 可愛いアクセサリーもつけて~
物怖じせずに自分の意見をずばっとしっかり言う~
大人顔負けのジョークに何度も笑ってしまって! 
その明るさ、笑顔、人懐っこさは最高!!✨ 

スーパーで働くダウン症の女性、ダフネ役のカロリーナ・ラスパンティの
演技力に嵌ってました~😊

高齢のお父さんルイジ役のアントニオ・ピオヴァネッリの
繊細な演技力にも心奪われて✨ 

ダウン症の娘が生まれた時の父親としての心の葛藤~
可愛い赤ちゃんが生まれたのに3日間病院に行けなかった!
その心の苦しみが痛いほど伝わって来て
妻マリア(ステファニア・カッシーニ)は苦しんでいるルイジに 匂いを嗅いでと~
同じ匂いでしょ~と!!

人を差別しない優しいマリア
ダウン症のダフネにとっても愛して止まない母マリアが
突然の急逝!
生活が一変して ダフネは立ち直れないかと思っていたら
スーパーでの勤務も以前のようにしっかり仕事!
週末にはちゃんと掃除洗濯~
高齢の父親が病気になれば看病し~
母親がしていたように 家事をしっかりこなす~
スーパーレディーのようなダフネちゃん!

ダウン症でも重い人もいるかもしれないけど
ダフネちゃんはしっかりしていて
コミュニケーション能力も高い

お酒好きのお父さんがホテルで出されたお肉がニンニクが
強すぎるってダフネちゃんに言ったら
お酒より健康的だと まるで妻マリアが言っているように言い返してw 
大人のようなまだハイティーン?のダフネちゃん!

ダフネちゃんが提案した母の故郷を訪ねる旅をしながら~
山を越え~谷を越え~
その先にあったホテルで宿 ホテルの女オーナーの
思いやりの言葉に父親は癒され 励まされて~
妻を失い、母を失った父娘がそのショックから徐々に立ち直っていく~

フェデリコ・ボンディ監督は~ダフネがダウン症であることは必要以上に強調せず、ごく普通の親子の物語として父と娘の関係性の変化を描くことに力を注ぎ~
「ダフネが持つ人間としての底力をスクリーン上に表現したかった。
彼女は愛情豊かで友人もたくさんいて、職場でも能力を発揮している。そうした彼女の個性が、彼女自身を悲しみの底から救っていく様子を描きたい」と~

監督の思いが本当に心に沁みる
心温まる2時間 ~観て良かったです😊
ご興味ある方はご覧ください。
のこ

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