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いっちょらいのいののレビュー・感想・評価

いっちょらい(2018年製作の映画)
3.6
福井産ムービー。地方のシャッター商店街。父の介護。かつての女性との再会。鬱屈とした感情。冴えない日々。東京にいる弟。よくある話って言っちゃあそれまでになっちゃうけどね。佳きところもモチロンあり。


その1:かつての女性との再会のあと。主役の男性の横顔のアップとその男性のゼーゼーハーハーした声。これは情事かと思ったら違うてたw


その2:ラスト。イッチョライ節。「いっちょらい」とはwikiによると、〝一張羅〟の方言で、〝一番良いもの〟という意味らしい。映画で、不意にとんでもないところまで連れて行かれることがあって、そういうのが大好きなんだけど、今作は、イッチョライ節に乗せて、とんでもないところまで持っていくことを目指そうとしたのだろうと思う。目指そうとしたその意欲は買いたいと思う。(ナニサマ発言、すまぬ。)


それらを見つめる弟の感情は、この物語に続きがあることを物語っているようでもあり、監督としては、続きを作るつもりがあったのかなと勝手に推察した次第。


 ***

・イッチョライ節とは、福井民謡とのこと。随分昔からの民謡かと思うたら、1962年に作られた民謡とのこと。


・エンドクレジットに、津田寛二さんの名前を発見。津田寛二さんが福井県出身ということを初知り。
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