マクガフィン

いっちょらいのマクガフィンのレビュー・感想・評価

いっちょらい(2018年製作の映画)
3.3
地方の閉塞感を狭い商店街の通路で表す、「閉塞感=狭いシチュエーション」の構図は苦手で、狭い中にも奥行きが欲しい。「手振れ映像=リアルに見える・ドキュメンタリー的な撮影」も同様に。それでも、地方や商店街の衰退と同時に、文化的なモノまで衰退する表裏が合さったような地方のリアルな問題が何とも言えない。

情念が渦巻き音頭が呼応することで、閉塞感を打破して昇華するような終盤の演出の強度の高さに感心する。説明セリフが少ないことは良いが、「いっちょらい」の説明や前触れの扱いに、もう一工夫欲しかったが、パッションある幕引きに驚く。