光に手をかざす
イェン(燕)
何かを求めているの?
『余命10年』『約ネバ』『百花』などで
撮影を担当してきた今村圭佑の初監督作品
さすが光の使い方が美しい
それだけでも観る価値はあるかも
chikaさんのレビューで知り観賞
セリフは少なめ、カメラと音響で魅せる
父から頼まれごとを言付かった
台湾にいる兄に書類を渡して欲しい
兄は母とふたり、母の故郷台湾に戻った
母はもう亡くなり、いまは兄だけ
燕は、昔を思い出す
母が台湾人だったことで
嫌なおもいばかりした
自分は連れて行ってもらえなかった
その寂しさだけが、いまも心を占めていた
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ツバメは冬を台湾で、春は日本で過ごす
自分のアイデンティティ
自分の居場所
自分だけ違うこと
燕は
自分に胸を張って生きて来られなかった
自分は周りと同じなんだと
自分に言い聞かせて生きてきた
静かに進んできたストーリーが
兄との本音のぶつけ合いで爆発
心の叫びがカラオケバーに響き渡る
台湾で兄や友だちのトニーと出会い
本当の自分を偽って生きてきた
その辛さが自分をダメにしてきた
遠く燕を思っていた母の気持ち
それを初めて知った
青いツバメもいるんだよ
いた!