にゃん

耳をすませばのにゃんのレビュー・感想・評価

耳をすませば(2022年製作の映画)
4.3

中学生の場面と10年後が行ったり来たりしながら中学生の2人は初々しくて雫ちゃんが天真爛漫聖司くんは雫ちゃんよりちょっと大人の雰囲気で甘ずっぱい物語

大人になった2人はお互い壁があって乗り越えようと模索しながらお互いが支えになっている事が素敵でした
聖司くんは中学生の頃から雫ちゃんをよく見ていて何を話したら元気になるのかがよくわかっていてそれでクール
そんな聖司くんがきっと喜んでるウキウキしてると思うシーンの表情がよかった

チェロ演奏のシーンはどの曲も心の色や動きを映し出したようで特に翼をくださいは重要な曲でした
松坂桃李さんの首や身体が気持ちの起伏を演じられていて素晴らしく感じました

好きなことをお仕事にした大人の方に何か伝わる物語だと思います

3回目の鑑賞の際にお祖母ちゃんお母さんと一緒に小学生が来ていました
どんな感想をもったのかな?と思ってお顔を覗くとお目目キラキラお母さんに何かお話をしながら手を繋いで帰って行きました。なんだか良いなと思いました

今は言葉がどんどん短縮したり変化をしてとても早口で伝えるか、全く言葉で伝えない事さえあると思います
中学生パートの俳優さんたちは物凄く言葉を大事に演じられていたように感じましたし大人パートの癖を見つけるように監督に言われただけあり良く似ていたシーンがありました。優しい眼差しが素敵でした

ラストシーンはキュンキュンでした
そしてエンドロールまで物語は続いています
武部聡志さんアレンジはカントリーロードをリスペクトしていると感じました

耳をすまして心の音を聴くこと
自分にも必要だなと思う映画でした
にゃん

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