パルパティーン

耳をすませばのパルパティーンのレビュー・感想・評価

耳をすませば(2022年製作の映画)
4.5
ジブリのストーリーの10年後の話。しかし、過去回想シーンが長く中学生の子役の子の演技が少しうーんってなってしまった。けどこれからだと思う。過去と現在を交互に進んでいく感じの映画最近よく見るなと思う。

色々賛否両論あるらしいけど、自分は激刺さりした。大学4年で来年には就職、なんの目標や夢もなく「諦める」という選択をしてきた自分には刺さりまくりである。何かしら夢や目標に向かって背中を押してくれる映画だなと思った。久しぶりに背中を押してくれる映画に出会えた。

映画の中身では、過去と現在で雫があんまり変わっていないなと感じた。10年という年月が経っているのにも関わらずである。登場人物の雰囲気や性格をわかりやすくするためなのかなと思いたい。イタリアでの翼をくださいのいろんな人たちとのセッションのところで泣いた。

水の音が鳴るところは感情の変化を表しているのかなと解釈した。主に恋心を表していたかな。

社会に揉まれて馬鹿正直でいることと空気を読むということに苛まれる構図はいろんな映画でも表されているけど、特に今回はわかりやすかった。自分の意見を言うことの大切さが身に染みた。組織に入ると言うことはそう言うことだろうと理解しているけど、それは選択次第でもあることである。

自分の夢ややりたいことを好きでいると言うことは簡単ではない。いつしかそれが当たり前になり本当に好きでやっているか、自分が楽しくできているかどうかという所が問われる。これは自分にも当てはまる部分ではないかなと見てて痛感した。インスタの投稿が作業になっていないか。自分が好きでやっているのかどうか。また自分を見つめ直すチャンスなのかもしれない。この映画に出会えて本当に感謝している。


2022年50本目