ももさく

耳をすませばのももさくのレビュー・感想・評価

耳をすませば(2020年製作の映画)
2.7
1988年、聖司はチェリストになる、雫は物語を書くと誓った。

1998年、雫は同じ場所で翼を下さいを歌っていた。



月島雫 (清野菜名、安原琉那)編集者の仕事をしつつ夢を持ち続けている。

天沢聖司 (松坂桃李、中川翼)イタリアでチェロを学ぶ。

杉村竜也 (山田裕貴、 荒木飛羽)能天気。

原田夕子 (内田理央、住友沙来)雫の親友。

雫が勤務する出版社の部長( 音尾琢真)タバコスパスパで口が悪い。

雫の勤務先の先輩 ( 松本まりか)彼氏なし。タイタニックが好き。雫に結構強めに説教するがサポートもする。

雫の勤務先の後輩 (中田圭祐)有給休暇を使いたい。雫のサポートもする。

月島靖也 (小林隆)図書館で働く父親。

月島朝子 (森口瑤子)雫の母親。

園村 (田中圭)雫が担当する作家先生。

西司朗 ( 近藤正臣)聖司のおじいさん。聖司にチェロを教えた。

他登場人物→学校の先生、イタリアの人達他。



「そんな時、音がするの!なんだかよくわからないんだけど…なんか…水が落ちるみたいな…」

アニメの方は何度も鑑賞しています。実写になるのはなんだか不思議な感じ。原作者の柊あおいの漫画は子供の頃読んでいて絵が爽やかで大好きでした。

コロナの時期の撮影で海外ロケができずイタリアっぽいのはイタリアではなくて日本だそうで和歌山県のポルトヨーロッパ。言われなきゃわかんない。

大人シーン以外のアニメで見た部分は、まんまって感じも多くてセリフや雰囲気もコピーレベルが高いように感じた。図書館あけてくれた先生すらもアニメの雰囲気に似てた。

違うと感じたのはバイオリン→チェロ。カントリーロード→翼を下さい。最初の読者がアニメと違う。雫の姉出てこない。


沢山の原稿用紙、図書カード、嫌な奴、茶トラ猫、和也派達也派、キラキラ星、防音の部屋、手紙も印象的。


「でも、そんなのずるくない?急にあなたの良さがわかりましたなんて」

恋愛にしても、やりたい事にしてもこの人!コレだ!って気持ちにゆらぎがなくて決められる人って羨ましい。10年時がたってるのに真っ直ぐっていいなぁ。

そもそも2人は恋人なのよね?彼氏ならホテルとらず部屋に泊めてもらえばいいのにって思ったのと、久しぶりに会うのにハグすらなしの距離感?恋人ならソファも隣りに座らない?とか思ってしまった。

杉村にしろ雫の後輩にしろ、ちょっとちゃらついた明るい男がいい感じの雰囲気にしてるような気がしました。

有給休暇を使っちゃいけないような雰囲気ってどうなの?。私も色んな所で働きましたが無い所もあるし、どんどん使いなさいねーって言ってくれる会社もあったり…ブラックな感じの所は今だにありますよね…。

中学生の天沢聖司役の子がやたらとポッケに親指だけ突っ込んでるのが気になった。いらぬ昭和感演出だな…。

手作りのハーブティーとか作って飲んじゃうおじいさんとか地球屋の雰囲気も良い。昔っからおじいさんしかしないイメージだけどループタイってオシャレ。

    「お前、素直じゃないね〜」

間(ま)が長い公衆電話のシーンが私は好きでしたねぇ、気持ちに素直で。

   「心の声を聞きなさい、こうやって」

松坂桃李とチェロって凄いお似合いでカッコよく感じました。天沢聖司としてもいい男ですなぁ。

アニメではカントリーロードを歌う時におじいさんの知り合いがゾロゾロ出てきて演奏する所好きなので、そこがないのも少しだけ残念。

せっかく実写にするならアニメで描かれていないおじいさんの彼女?バロンとルイーゼ?の事や実はこうなっていた的な未来は描いてほしかったと思いました。

エンディングが何故か杏。月島雫でいいのではないか?。

あまり期待していなかったからか想像よりは気分よく見終わる事ができた作品でした。