ジブリ版と変えて欲しくなかった所を変えてしまった惜しい作品・・
実写化にあたり恐らくジブリ版とは違う点を作らないといけない制約があり脚本の方の苦労が見える作品でした。
雫が高校生の時の将来への葛藤や聖司君との恋愛で揺れる姿を描いているのがジブリ。実写版ではその将来の姿を高校時代と合わせて描きつつ社外人と遠距離恋愛の苦悩を描いていますが
・聖司君の夢がバイオリン職人ではなくチェロ奏者になっている。
・テーマソングがカントリーロードではなく翼を下さいになっている。
・恋愛のドロドロが描かれていてジブリ版の爽やかさが無くなっている。
と細かい違いはまだ色々ありますが変えて欲しくなかったのはこの辺かなと思いました。
新しい良さになっている訳じゃなくて只々プラス要素が無くなりマイナス要素が増えているといった感じ。
松坂桃李さんの演技は良かった分、またやりたい事が遠回しに伝わってくる分勿体ないなと思いました。
宮崎駿ジブリの実写化ってそもそも滅茶苦茶ハードル高いと思うので期待はあまりせず見ましたがそれでも期待を下回ってしまった感じ・・
一作でも「実写化良いじゃん!」と思える作品が出てくると嬉しいですね。