いかえもん

G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズのいかえもんのレビュー・感想・評価

3.2
谷垣さんがアクション監督ということで、観てみようと思っていた作品。最初は劇場へ行こうと思ってたのだけど、なんやかんやで配信待ちになり、フィルマの評価は下がる一方で、どうしたもんかな…と思いつつ、それでもやっぱり観てみようということで。

うーむ…低評価にならざるを得んよなぁ…。G.I.ジョーって国際的テロリスト撲滅組織で、いろんな国の色んな人が参加してますって設定なんですね。そのメンバーだった男性が殺されるところから話は始まる。その男性には息子がいて、助かった息子は父への復讐だけを胸に成長する。彼の名はスネークアイズ。彼がある日本人を助けたことで、その日本人が所属している嵐影っていう秘密忍者組織に入門することになる。この嵐影VS国際テロ組織コブラ連合の戦いにスネークアイズも巻き込まれていく…みたいなお話。

日本が舞台なので、そこは多少はテンション上がるんだけど、ちょっと昔のハチャメチャニッポン!な感じで、東京の大きい道路を走っていった先にそんなでかい城がっ!!!忍者組織、秘密なのに?!みたいなとこから始まって、嵐影の忍者マスターは黒人さんで、メイス・ウィンドゥ?!モーフィアス?!ええっ?!ってなるとか、まあそんな感じです。スネークアイズに3つの試練を科して嵐影の入門試験とするんだけど、そこもなんちゅうか、そこ、とんちなの?!みたいな感じもあったりして、イマイチ盛り上がらんかったなぁ。

で、私のお目当てのアクションはどうかなというと、ファイトシーンは悪くはないんだけど、谷垣さんが手がけた割にはスピード感がもひとつ。これは俳優さんのせい?ドニーさん作品や、「るろ剣」を観てしまってると、既視感もあって、なんかぱっとしないなーと思ってしまった。東京の下町の細い路地をイメージした感じでの縦方向のアクションは谷垣さんらしいのだけど、それ既にドニーさんの「燃えよデブゴン」で見ちゃったなーっていうのも思ってしまいました。カーアクションはわりとよかったかな。あと、日本人のヤクザがみんな日本刀持ってるとこも、いやいやいやいや…今は日本のヤクザもきっとチャカですぜ、とか思います。知らんけど。そして日本刀を背中にしょってバイクで爆走とか、つ、捕まる~!ってか警察ちっとも出てこない、なんで?
まあそんな感じなのだけど、一点だけ、ここはいいなと思ったとこがありましてね。石田えりさんが嵐影の当主なんだけど、英語はめっちゃ棒読みでええんかそれで?だったけど、クライマックスでの扇子を使ったアクションは、お!かっこいいぞ!ってなりました。そこは見どころかな。