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G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズのkuuのレビュー・感想・評価

3.1
『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』
原題 Snake Eyes: G.I. Joe Origins.
映倫区分 G.
製作年 2021年。上映時間 121分。

ハズブロ社のアクションフィギュアをもとに、戦闘のエキスパートチーム『G.I.ジョー』と悪の組織『コブラ』の戦いを描くアクション大作。
シリーズの3作目アメリカ・カナダ合作。
シリーズの人気キャラクターでもある漆黒の忍者スネークアイズを主人公に、マスクで顔を隠し謎に包まれたスネークアイズがいかに誕生したかを描く。
どこの、いつの時代やねん日本が主な舞台となり、ハリウッド映画史上最大規模ともいわれる日本ロケを敢行。
早よ、日本の本当の姿を見てくれよ欧米人。
谷垣健治がアクション監督、第2班監督として参加し、平岳大、安部春香、石田えりら日本人キャストも出演。
監督はロベルト・シュベンケが務め、ヘンリー・ゴールディングがスネークアイズ役を務めた。

日本の闇の組織からある男の命を救ったスネークアイズは、秘密忍者組織『嵐影』への入門を許可される。
600年にわたり日本の平和を守ってきた嵐影だったが、悪の抜け忍組織と国際テロ集団『コブラ』の連合軍による攻撃にさらされ、危機に瀕していた。
スネークアイズは嵐影の3つの試練を乗り越え真の忍者となり、世界を守るため戦う。

何やねん半グレ出身のやさぐれスネークアイズ、しかも少しチャラい。
拗(すね)苦合図ちゃうんか?
実写版なら沈黙のイ・ビョンホンじゃなきゃイヤや。
スネークアイズは、何んて云ってもクールで謎のキャラやし少年の心を擽るのにぃ。
スネークアイズは、
本名:不明
特技:格闘技教官
出身地:アメリカ合衆国 不明
認識番号:不明
階級:Army-USA-OR-05.svg E-8 (二等曹長)(初登場時はE-5、三等軍曹)
しかもシツラコイがイ・ビョンホンやしエエのにぃ。
マレーシアのヒゲ濃いコイヘンリー・ゴールディングのスネークアイズなんかイヤやイヤや。
(マレーシアに対しては全く悪意無いので)
今作品では、
本名:不明
特技:嘘 イカサマサイコロ(末筆の余談参照) シャブ密輸
忍者の幼少期からの素養無いんかぁい。
出身地:英語の発音からアジア系イギリスに感じる。スネークアイズはアジア系のアメリカ人と云ううわさ。
こんなんアカンわスネークアイズのキャラの開発に尽力したアジア系アメリカ人の作家ラリーハマ反則。
とまぁ悪態をつきましたが、作品を楽しむには、こないなG.I.ジョーについて知っていることをすべて忘れる必要がある。
なら、悪くない。
悪くないけど個人的には嵌まらんかった。
アクションシーンもよかったんやけどなぁ。
それにキャラ、特にストームシャドーはエエ感じ。
ストーリーも決して悪くはなく、キャラを動かす出来事が感情的な土台となり、現代に飛び込んで(現代日本とは思えないが)、彼がまもなく歩む影の年代記に引き込まれはしたかな。
また、物語を奪ってしまうような浅さもないテンポの良さを保ってたし、バランスの取れたペースと、アクションに支えられた物語を語ろうとする試みは善き哉やった。
特殊効果や音響編集も、大作映画には、映画館での体験を存分に味わえるような特撮や音響効果を期待するものやろし、今作品は、タブレットでさえハリウッドの特殊効果研究所がフル稼働しているって感じる典型的な例かな。
なのに嵌まらなかった。
高い特殊効果の瞬間、激しい剣の音、爆発、銃声など、この種の映画で見られる要素が盛り込まれていた。
加えて静かな瞬間はほとんどなく、CGIのチープさをあまり感じさせずにリアルに見せるための細部へのこだわりがとてもよかった。
また、スローモーションが随所で使われるのではなく、ほんの少ししか使われないのは個人的には良かったかな。
なのに嵌まらなかった。
ただ、場違いな感じやユーモアのための無理矢理感は否めないし、ただ単に主演が個人的に気に入らんかったんかな。 
スネークアイズのヒーローになるための探求においてバランスを取るためのダークなモラルがキャラに与えられているのと、G.I.ジョーの世界との結びつきもあったりと、このオリジンストーリーには確かに限界があるって感じたかな。
まぁ今作品のハイライトは何ちゅうてもアクションシーンで、まるでG.I.ジョーの瞳から飛び出してきたような感覚を味わえた。 
今作品では剣の戦いが主な戦闘手段やったが、クリン・クラン、カンフー、スラッシュ、スライスが実現されてた。
常識はずれの技がたくさん出てきて、それが甘めのお菓子みたいにエッジを加えてました。
また、アリーナでの戦いは比較的ダイナミックに行われ、その頂点に立つ瞬間の素早いバトルに気を取られることはなかったし。
結局、嵌まりはしてないものの、アクョンを楽しむ作品と漠然と見たら楽しめたかな。

余談ながら、スネークアイズがテーブルの上でサイコロを数回振ったときの一回目、
1つのサイコロ左側の側面は『6』。
カメラが俯瞰になると、両方のサイコロの目は『1』。
これは、サイコロを知らんのかなぁ。
サイコロは裏表足した数が必ず7になる。
『1』と『6』、『2』と『5』、『3』と『4』この組み合わせしかない。
側面が『6』ならその裏の側面が『1』になるはず。
『1』の目は幾つあんねん。
イカサマサイコロかよ!!
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