真田ピロシキ

G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

2.5
朝から胸が痛くて休んでたので難しいこと考えずに見れそうな映画と思って選んだのだが、痛みが激しくてこんな映画でもハード。全然頭に入らない。トンチキジャパンについては最初からそういうものだと思えなくもない。東京のど真ん中に構える巨大な城に住むニンジャ。忍びとは一体。この世界では常識なのだ。と寛容さを示そうになる一方で、日本人同士でも英語で話してるのには違和感を拭えない。片言でも良いのよ。舞台にするにあたって最低限の説得力というか仁義を通してくれないか。ウルヴァリンサムライは少なくともやってた。看板の日本語はちゃんと意味のあるものになっているが、街並みは日本に見えなくて受け止め方に困る。なのにところどころ日常的な日本の風景が映される。どっちなんだよ。こういうの、日本人はネタを分かってる俺たちをアピールする卑屈さをやめてもう少し真剣に憤った方がいいですよ。挙げ句の果てには自分達からキテレツジャパンのてんこ盛りな『ニンジャバットマン』とかいう超弩級のクソを作ってしまうし。

体調が悪くて集中できなかったので物語をろくに把握しておらず、人物も目的も宙を彷徨う。途中何度か眠ってた。GIジョーの設定も全く覚えていないので、世界観がまずよく分かっていない。スネークアイズってイ・ビョンホンだったっけ?谷垣健治がアクション監督なのでるろうに剣心っぽい近接高速アクションや高低差アクションを見れるのは楽しめた。俯瞰を混ぜたり剣心よりやれることが多いのだろうと思わせることも。ニンジャ一家の頭領を演じるのは石田えり。クライマックスでは最前線に出て戦う。浜ちゃんと合体してるばっかりだったみち子さんがこんなパワフル老婆になろうとは誰が想像しただろうか。『ゴースト・オブ・ツシマ』の実写映画では是非とも対馬最強の烈女 安達政子殿を演じてほしい。