福福吉吉

G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズの福福吉吉のレビュー・感想・評価

2.0
◆あらすじ◆
父親を何者かに殺害された少年は「スネークアイズ」と名乗り、父親の仇を探し続けていた。ギャングの組織で働いていたところ、トミーに出会い、彼を助けたことでスネークアイズは彼の仕切る忍者組織「嵐影」に身を寄せることになる。しかし、正体不明のスネークアイズの存在は嵐影の内部に歪みを生じさせてしまう。

◆感想◆
「G.I. ジョー」シリーズの人気キャラクター「スネークアイズ」を主人公にした作品であり、彼がG.I. ジョーの一員となる前のストーリーとなっています。本作だけでも楽しめると思います。

主人公のスネークアイズ(ヘンリー・ゴールディング)は父の仇を探して裏の世界に身を潜めていたところ、トミーこと嵐影富三郎(アンドリュー・小路)に信頼され、日本の忍者組織「嵐影」の一員になります。しかし、忍者としての特訓などはほとんど描かれていないので、なぜ彼が忍者になれたのか、忍者とはいったい何なのかが分からないまま話が進んでいて、観ている間はずっとむずがゆい気分がしていました。

日本の忍者組織「嵐影」は忍者なのに目立つ城を構えていたり、城下町がなぜか江戸時代だったりと見事なくらい私の知らない日本の姿になっていて、奇想天外で面白かったです。

ストーリーの軸として、嵐影の次期頭領・嵐影富三郎と頭領争いに敗れてヤクザのボスになったタカムラ・ケンタ(平岳大)の戦いが描かれているため、スネークアイズの立ち位置が中途半端であるように感じました。そのため、観終ったときにスネークアイズの印象が薄くなっていました。

アクションシーンは色々とあってなかなか見応えがありました。

そしてラストがかなり雑で、主人公であるスネークアイズがフェードアウトしており、製作者が誰を見せたいのか分からなくなりました。

全体として中途半端な感じがして、満足感の得られない作品でした。

鑑賞日:2023年12月26日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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