まめだいふく

プライス -戦慄の報酬-のまめだいふくのレビュー・感想・評価

プライス -戦慄の報酬-(2019年製作の映画)
3.0
 ‶レーズンのような眼”

 シェイクスピアとビヨンセの名言から始まり、似合わないヒゲと変な髪型と右耳の下に ‶音命” という刺青を入れてるイライジャ・ウッドの主演で贈る、予測不能なスリラー。
 30年間も音沙汰のなかった父親から手紙を受け取り、人里離れた父の家へやってきたノーヴアル。なぜ母と自分を捨てて去ったのか、なぜ今になって自分に手紙をよこしたのか、ノーヴアルは父を問い詰めるが、父は多くを語ろうとしない。そして事態は想像だにしない展開へと傾いていく。

 いやはや、全く先の読めない映画だった。ジャンルとしてはスリラーなんだろうけど、後半はもう品の無いコメディのようだった。好き嫌いははっきり分かれるであろう作品だけど、意外性という点では突出している。イライジャ・ウッドも妙な作品に出るなあ。彼のファンならば観ても損しないかも。

 それにしても邦題は酷いな。まったく意味が分からん。
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