このレビューはネタバレを含みます
どうなることかと思いきや、こうなったか(笑)
途中までは再会した父がかなりのクソ野郎で、挙句自分を殺そうとまでする。それでも父への気持ちが残り苦悩する青年の物語。まあイライジャ・ウッド演じるこのノーヴァルも、音楽を志したは良いけど失敗して自殺を図ったこともあるらしい情けないヤツだったりする。
それが家に音が響いたりしてホラーっぽくなるのか?と思ったら、地下に本当のオヤジが監禁されていた。まあ、人を誘拐して身代金をネコババしたから仲間に監禁されている、という訳だから本物のオヤジもまあまあクソ野郎なんである。
父と再会してみたらクソ野郎、殺されそうになったらソイツが勝手に発作で死に、かと思ったら地下に本当のオヤジがいてソイツも犯罪者。彼が仲間を裏切って得た身代金で自分はビバリーヒルズに住んでいた。
ノーヴァル君の苦悩はいかほどか。
しかし人間簡単に強くはならないもんだから、監禁していた奴の撃退はむしろ凄惨を極める。同じ男性として、ここに書くのが憚られる(笑)
自分の住所を突き止められたから成り行きで追いかけるが、踏み込むまでが何とも情けないし、踏み込んでみてもあっさり捕まり頰を串刺しにされる主人公。ホビットの頃の方がもう少し強かっただろ!(笑)
それでも車のタイヤをパンクさせておいたおかげでなんとか勝利するのだが、トドメの方法が最高である。
自分の頰から串を抜き、ソイツの輪切りにされて露出した脳みそに、まるで生け花のように射し込むのだ(笑)
なんと注文したらそうなるのかわからない髪型のイライジャ・ウッドが情けない青年を好演。その挙句なかなか汚らしく悪趣味な犯罪モノとなった。流石に生きながら野犬に脚を喰われていた人である。
しかし、こじれて複雑な父との関係は、まあなんとなく良い方向に持っていけたんじゃないですかね(笑)
悪趣味なんで沢山の人には勧められませんけど、私は好きな一本。