るるびっち

さんかく窓の外側は夜のるるびっちのレビュー・感想・評価

さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)
3.4
『タコピーの原罪』という漫画がある。
『ドラえもん』のように便利道具を出すタコ型宇宙人タコピーが、子供たちをハッピーにするよう奮闘するが、道具で心は救われない。現状も悪化する。
道具で却って混乱する位なら良いが、死人が出てどんどん闇に堕ちていく。
科学万能・ポジティブシンキング・成果主義などの能天気な昭和・平成世代へのアンチテーゼだろう。
スマホやSNSで便利になっても、人々の心は荒廃するばかりだ。
SNSがなければ、誹謗中傷や自殺者の増加はなかっただろう。

それにしても最近の漫画も映画も日本では、虐待やトラウマが目白押しである。
この映画も、霊や霊能力がある連中はみんなトラウマを抱えている。
一様に家庭に問題があり、セット販売の様に虐待やトラウマがもれなく付いてくる。

のほほんと生きていた昭和世代としては、ドラえもんのようなコンテンツをアレンジして闇落ち作品が生まれる現状に唖然とする。
数年前には魔女っ子物のアンチテーゼとして、『魔法少女まどか☆マギカ』があった。これも表面魔女っ子物をパロディ化しているようで、実態は闇落ちしている少女たちの現状を暴いていた。
今の子供って、どれだけ大人の犠牲になっているんだ?
どれだけ毒親・虐待・社会に苦しんでいるんだ?

シルバー民主主義の日本では、欧米に比べてコロナ感染者が少ないにも関わらず、お年寄りを守るため自粛してワクチン打ちましょうと呼び掛けられている。
入学して2年間オンライン授業で学友も出来ずに、もう就職活動という大学生が増えている。年寄を守るために彼らの青春を奪った。

更に今度は5歳児にワクチン、2歳児にマスクだという。
その癖、行政側の責任逃れは完璧で、ワクチンもマスクも強制や義務ではなくあくまで推奨・自己責任だという。
2歳児がマスクで嘔吐物を詰まらせ窒息死しても、行政側は推奨だから責任をとらない仕組みである。
「身近な大切なひとを守るため」と脅しておきながら・・・
そりゃタコピーみたいな漫画が増えるのは当たり前だ。
子供達はもう、大人に信頼も期待もしていないだろう。
未来や将来について、希望も持てないと思う。

なので、今後も闇堕ちコンテンツが増えるに違いない。
しかも無自覚無責任な昭和世代へのあてつけで、ドラえもんや魔女っ子物のように昭和のコンテンツをドンドン改良してくる気がする。
闇落ち『サザエさん』
トラウマ『天才バカボン』
病んでる『ハクション大魔王』
虐待『巨人の星』
発狂『マジンガーZ』etc
あ・・・『巨人の星』は、元々虐待漫画か・・・
発狂もロボット物『Zガンダム』で、とっくの昔にやってたな・・・

昭和に呑気に楽しく見ていた夢や希望に満ちたコンテンツが、全て嘘っぱちだと暴かれて、闇堕ちコンテンツに書き換えられていくだろう。
本作も面白いけど、日本で面白いのは全部トラウマと虐待がセット販売なのだね~。病んでるな~。
日本の安全は、子供や若者の犠牲の上に築かれているのだ。
昔は特攻、今はワクチン。
そして世界一の長寿を誇る。
ご立派!
るるびっち

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