すぎもry

タルテュッフのすぎもryのレビュー・感想・評価

タルテュッフ(1925年製作の映画)
4.2
劇中劇として映画が使われて、結果的に「映画の力」を表現するような映画なのだけど、その「映画の力」があまりに単純明快なヒューマニズムに終始してしまう。(そこがムルナウの良いところでもあるのだが、、、)

確かにショットや演技は一級品だが、劇中劇の意味づけの弱さをカバーしたり、全く無視できるほどの出来では無い。戯曲の映像化として見ると、視覚への訴求に重心を置きすぎていて、見世物化している。この映画は「なぜタルチュフを映画化するのか?」という疑問に堪えられない。

ムルナウに求めるものが大き過ぎるのも事実だが、やはりムルナウの作品にしては物足りなさがある。
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