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劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班のmitzのレビュー・感想・評価

1.0
(本題とは反れますが)「劇場版」とはテレビ放映が試食になり、ある程度の集客を前持って見込むことができます。また逆に映画を観るためにテレビドラマを試聴する新規顧客も一定数獲得できる、云わば勝ち戦コンテンツです。この類の作品は内容云々ではなく「続きが気になる層」の課金だけでビジネスとして成立するため、ストーリーが粗くなることが多くこの作品も例外ではありません。

本題です。タイムリープ映画は何らかの事象が起きた過去(または未来)と現在との整合性が重要です。言い換えると"A=B/B=C"なら"A=C"になる綿密さが必須ですが、この作品はテレビドラマ的なご都合主義が横行し、つじつまが合わない箇所が多くあります。また可もなく不可もないキャスティング、テーマパークのアトラクションのようなCG、既視感たっぷりのアクションシーンなど勝ち戦が故の手抜き感が拭えません。
この作品のマイナス要素は枚挙に暇がありませんが、そもそも私のような「テレビドラマを一度も試聴していない層」が暇つぶしに鑑賞することに問題があるのかも知れません。
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