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パピチャ 未来へのランウェイのchiのレビュー・感想・評価

3.7
心が震える映画、としか言いようがない。衝撃的。

舞台は1990年代
「暗黒の10年」と呼ばれたアルジェリア
ファッションデザイナーを目指すネジュマは、過激派イスラム勢力が台頭するその街でファッションショーを決行しようと試みる。


この映画の監督はアルジェリア出身で、本作の90%は実体験に基づいているという。
恐ろしい事だと思った。

こういうことが世界中で起こっている事を、本当は認めたく無い。
けれど知らなくちゃいけない。目を背けちゃいけない。

ネジュマの一貫した強さには感服。
あのファッションショーを経てもなお発せられる最後の言葉には痺れた。

本国では政府によって公開中止になってしまったみたいだけど、ひとりでも多くの人に観てもらいたい作品。
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