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パピチャ 未来へのランウェイのmewmewのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

まさかこんな結末だとは思わなくて。

タイトルから、自由な意識を持った強い女性が、この世の中に抵抗する意味を持ちながら、ハイクをリメイクして素敵なドレスに仕上げて、一悶着あったけどショーを無事に開催できて、良かったね。的な、呑気なストーリーかと思って観てしまって現在猛省中。

やはり、そんな簡単な国ではないのだ。
もちろんここまでも何も簡単じゃなかった。けど、それはアラブによくある女性への抑圧、セクハラ、そんなストーリーかと。
お姉さんも銃弾に倒れたわけだけど、それはジャーナリストだから、良くあるエピソードかと思ってサラッと流してた。

しかも銃を持ってショーを襲いに来たのはメディでしたか?よくわからなかったんですけど。最悪ですね、、、

いちばん好きだったのは妊娠してしまったラップの上手いサミラ。それからネジュマのママ。
ママがハイクの使い方を説明してくれる場面がいちばん好きだったな。そのあとあんなことが起きるなんて思えないくらい空も明るくて幸せな場面だった。
ラスト、傷だらけの顔で赤ちゃんに語りかけるサミラとネジュマ。このあと、この国で、この環境下で、無事に産めたのか、その後も無事に育てられたのか、気になってしまったなぁ。でもネジュマのママがいれば大丈夫という気もしたなぁ。

いやこれまで何度となく色々な方からお薦めされてた作品ですし、そんな軽い話なわけはないとは思っていたけれども、、、これほどとは。軽く観て本当にスミマセン。
お薦めされまくってたのにタイトルの軽さ故(という言い訳)に後回しにしてたのに急に観たのはやはり(別な国だけど)最近始まってしまった争いのせい、、、あの地区の映画も何本も観たけど、そこに映っていた人々が無事であって欲しいと願うばかり。

*全く関係ないけど、タクシーで無理やり押し込んだカセットテープはテクノトロニック、ショーで流したのはアイニ・カモーゼ。どちらもアラブじゃなかった。
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