ジェイコブ

モルグ 死霊病棟のジェイコブのレビュー・感想・評価

モルグ 死霊病棟(2019年製作の映画)
2.9
低賃金で働く警備員のディエゴは、恋人に会いに行く最中、不注意で男を轢き殺してしまう。捕まるのを恐れたディエゴは、そのまま走り去ってしまう。自宅に帰ったディエゴのもとに、ある病院の夜間警備の仕事が舞い込んでくる。ディエゴが訪れた病院には、彼が轢き殺したあの男の遺体が安置されていた……。
パラグアイ発のホラー。死体安置所で起こる、不可解な出来事と、それに巻き込まれていく男の悲劇が描かれている。ディエゴは最初から最後まで間抜けで自分の欲求に忠実であるため、何だか一周回って愛しさすら覚えてくる。
観客の脅かし方や音を使った演出など、古典的ではあるが、中々怖さもある。しかしそれ以外は、まるで監視カメラの映像をじっと見せられているような退屈極まりないシーンが多いのが残念。
メッセージは非常に分かりやすく、「自分で蒔いた種は自分で刈り取れ」と、エンディングに教訓のように題字で教えてくれる。その演出がまた斬新。