かめしゃん

ストレンジ・フィーリング アリスのエッチな青春白書のかめしゃんのレビュー・感想・評価

5.0
・いい映画でした

・クリスがクソ野郎で、仲間の女に手を出しまくっているんだろうな、と思いきや全然そんな事無かった 彼はいい奴だけど将来的にはどうかな…という感じであった

・原題の「Yes, God, Yes」のままでいい。邦題は要らない

・先輩女子とか、男性神父とか、隠れてやることはしっかりやってるので、この映画の描くカトリックというのは、本当に神を恐れて厳格な生活を送っているというよりは、「神を信仰するというシステムを利用した社会的な態度」を養成する事なんだな、と思った
・先輩女子も男性神父も、特別に異常なことをしているわけではない しかし、対外的にはクリスチャンとしての自分、を維持しなくてはならない為に、自己分裂していて二律背反しているし、欺瞞的にも見えてしまう
・カトリック的なそういう制度を、みんなで守っている体(てい)、みたいなこと 大勢でそれを維持する事で社会的な実益がもたらされる集団、みたいなこと 分かり易いところでは選挙とか 社会的な繋がりに有利とか
・「ははーん、分かったぞ」という感覚になった

・そう言った矛盾を抱えた状態でやっている周囲の状況と自身を総括して、「クソ一生懸命生きている私達」と評するに至った主人公は、胆力がある

・これは個人的な所感だけど、2000年代初頭ぐらいの時代設定で、昔は確かにこうでした…でも今はちがう! と共和党支持者なんかは言いたいんだろうけど、この映画が作られたのは割と最近であり、全然過去のことじゃないぞ、と言いたいんだろうと感じた だって、20年なんて親の世代交代もまだだろうし、宗教がらみのことがそんな簡単に無くなる訳ない

・ときどきマシンガンぶっ放す奴がいるけど、なんか分かる気がする、となってしまう 「くそ...お前らはっ!!」となってしまう感じはあるんだろうなと思う
かめしゃん

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