Hotさんぴん茶

ムンナー・マイケルのHotさんぴん茶のネタバレレビュー・内容・結末

ムンナー・マイケル(2017年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

これ見たの結構前だけど、もう何かと面白くて。
思いの外、なかなか凄い激しいバトルシーンもあったはず!なかなかインパクトの強い作品だった。

自分はあまりインドの方の顔のバラエティをあまり知らないんだけど、主人公のムンナー役の男性はとても綺麗なお顔立ち。インド版ギリシャ彫刻みたいな感じ。(←言葉おかしいな😅?でもそんなイメージ。)
と、これがこの映画では妙に笑いを誘った🤣
(毎度の決め台詞も笑えた!)

ムンナーのダンスの巧さはさすがで、筋肉はムキムキ。澄ました顔で、キレキレパフォーマンスを繰り広げて、こちらは目を見張る!
が、なんかもうストーリーからしてちょっとふざけた話なので、ムンナーの凄さ、カッコよさ、面白さ、が全部いっぺんに来る。

ムンナーの生い立ちシーンはなかなかドラマティックに展開される。短いシーンだったけど、ムンナーが子どもから大人になるまでスムーズに流れて見やすく、またダンスの変遷も見られて楽しかった。

ちょいちょい入るムンナーとそのダンスの師匠との心の触れ合いシーンは、なかなか心温まる。

大筋としてはその界隈では洒落にならない大物ギャング、マヘンドラが、とある若い女性ダンサー、ドリーに健気(?)な恋心を抱き、そのドリーによく思われたくて苦手なダンスを主人公から習う、と言うもの。なんとも笑えてシュールなストーリー。

このギャング、マヘンドラは小柄で。ダンスの下手さと、強い立場と恋心のギャップで可愛くすら見える笑
それにこの人もう、一旦人を見込むと信頼感がすごいからさ。主人公ムンナーに対しての目線がもう優しいと言うか。途中だいぶ感じが良いんだ。

そこからゴタゴタもあって、ムンナーに対して厳しい目線になったりもするんだけども…。

あとこのギャング、マヘンドラの中学生みたいな恋心にニヤニヤしてたところ、途中で実は既婚者だったと言うのには驚いた。この人が帰省した時には妻が顔をなんらかの布で常に完全に隠してたのには、インドの闇を感じた。またいくら妻に心がないとは言え(家の事情で無理やり結婚させられたらしい。)、妻に対し召使以下の扱いで、なんともひどい…。作品の大筋とは関係ないが、心が痛んだ。

またドリーに対しての恋心は健気、なんて最初は思ってたけどなかなか横暴だから、こっちもまあ男尊女卑感があった。

なおこのマヘンドラが恋心を抱く女性ドリーは、弾けるような魅力で可愛かった。劇中ドリーのシーンでは、どんどんお色直しされるファッションや歌、ダンスシーンがあり。もうこちらはその場でショーを見ている気分。ゴージャスなシーンだった。ドリーが、次第に主人公に恋しちゃう感じも楽しい。

クライマックスのダンスバトルも楽しい。インドはさすが、ダンスの国。こう言う大会があるのか、テレビ番組になるほど大々的に!と、初めて知る文化で興味深かった。

ストーリ全体は少し拍子抜けのご都合主義感もあったけど、もうそんなことはいい!面白かった✨見てよかった🥳