ボギーパパ

マリグナント 狂暴な悪夢のボギーパパのレビュー・感想・評価

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
4.2
劇場2021-79 ブルク

このところ公私共に野暮用続きで、映画館になかなか行けず酸欠ならぬ劇場欠乏症で口パクパクしている中、本作「面白い」と言う評判のみ、事前学習無しに鑑賞。

私はホラー、スプラッター、サスペンス、エイリアン、陰謀系、謎解き系の映画が何より好みなのだが、本作は基本のスープ=サスペンスにトッピング全部載せ!って言う極めて「ゴージャス特盛店長オススメ」的な作品。公式サイト見たらジャンル不明、新感覚ホラーと紹介されているのも頷ける。
ジェームズ・ワン監督が至る所、あらゆる具材にしっかり、丁寧な味つけをしている。ソウⅢでもワイスピでも無い、死霊館にはちと似たと感じるところもあるが、本作独自の味つけ!

確かに面白い!でも、、、ネタバレはできないが、
アヴァンタイトルを観て、そして主人公マディソンの佇まいやルックスや様子で大筋は読み切れた。

しかし、読み切れたところで面白くなくなったとかシラけたかと言えば全くそんなこと無く、最後まで没入し、充分に、たっぷりと楽しめた。
トッピング要素がそれぞれのパートで魅力を発揮し、味のハーモニーを奏でている。直近で鑑賞した『アンテベラム』のような宙吊り続きの???とは全く異なり、「で、どうやって種明かしするか」をワクワクしながら楽しめました。

伏線の回収も唸るところ多々あり、こういうの大好き!

また、全編電気チカチカ、ドアがギーっと開く、消えてた家電がつく、黒い影がぬっ!みたいなジャパニーズホラー味も、スパイス的に効いているしドキドキも止まらない。マディソンの家の間取りがなんとなく『屋敷女』のに似てるのは気のせいか・・・、

更に超メジャーな俳優ではないものの皆、良い演技で楽しめた。妹シドニーと、鑑識のお姉さん特に好きです。

兎にも角にもネタバレダメ、ゼッタイ!だし、なんも言えないけど、これは劇場でしか楽しめない作品。音響も凄いし、スピード感、没入感を得るためにも!久しぶりに行った劇場最高に楽しめました(^^)
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