Kitty

マリグナント 狂暴な悪夢のKittyのネタバレレビュー・内容・結末

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

エンタメホラー作品の最高峰です。
ぶち上がります。

何よりもまずガブリエルが凄まじい。
ロングコートにトロフィーの一部を加工した特徴的な凶器、醜悪な顔と長い髪というホラーらしい殺人鬼を、こんなにケレン味のある描き方をした作品があっただろうか。
終盤、ガブリエルの正体が明らかになってからの警察署大虐殺の描き方は殺人鬼を通り越して完全にアクションヒーローだった。
もちろん、序盤の呪怨の伽椰子のような、黒沢清の描く幽霊のような、Jホラー的な不気味な描写に始まり、緊張感を高め、保ちながら進む物語運びも見事。

さらに「真の繋がりとは何か」というテーマ性が物語に一本筋を通しているので非常に見やすい。
ジャンル映画としての魅力をふんだんに盛り込みつつ、ジェームズワン節の効いた意欲的なエンタメ作品でした。
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