アキラナウェイ

マリグナント 狂暴な悪夢のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
4.5
これ、おもろーーー!!!!

映画館でマスクの下は満面の笑みでニッコニコ。いや、そりゃさ、ホラー界の天才ジェームズ・ワン監督だから。怖いけど。

怖い。怖い。からの〜
あれ?これって…。
え?まさか、まさかの?
おもろーーー!!!!

という、ジェットコースター的高揚感。

面白い映画とは何たるかを監督がきちんと判っているからこそ成せる業。

妊婦のマディソン(アナベル・ウォーリス)は、夫のDV被害に遭っていた。彼女が夫に後頭部を強く叩きつけられた夜、謎の侵入者により、夫は無惨に殺されてしまう。

それ以来、とある殺人鬼"ガブリエル"による殺害現場のビジョンをリアルタイムで体験するという、不可思議な現象に頭を悩ませるマディソン。

果たしてガブリエルとは何者なのか—— ?

「アナベル 死霊館の人形」でも主演を務めたアナベル・ウォーリスが主演。もう顔付きが不穏な空気を醸しているし、やつれている感が良き。ホラー向きのファーミガ系。

妹役の娘が可愛かったなぁ〜。
アナベル・ウォーリスと似ていないけど、それもちゃんとストーリーの伏線となっているし。

malignant=悪性

そう、これは悪性腫瘍のお話。
ネタバレ厳禁でネタバレする気はサラサラないけど、中盤のネタバラシの時は眼鏡割れるかと思った。

もう、そこからの怒涛のアクションが凄まじい!!あんなアクション観た事ない。あのスピード感は、ただひたすら圧倒される。

周りの景色が溶け出す様な演出好き。
真上からのカメラワークも素晴らしい。

ホラーだなんだとジャンル分けすら無意味。ジャンルミックス的で、面白い映画ってこうやって作るんだぜという監督の意気込みが迸(ほとばし)る傑作。